切らずに治すガンマナイフ治療とは?
ガンマナイフは「切らずに治す」開頭手術不要の最先端の脳外科治療です。
ガンマナイフ治療は放射線治療の一つで、ガンマ線ビームを一点に集中させ脳内の病巣部に192個の細かいガンマ線ビームを集中照射させる放射線治療です。ガンマ線により病巣をナイフで切るように治療できることからこう呼ばれるようになり、より侵襲の少ない治療と言えます。また、照射時に貫通する頭皮、脳、血管、神経への影響は少なく、照射された病巣のみが徐々に凝固・壊死します。
今までは、困難であった脳深部の病巣にある「血管奇形」「腫瘍」へ低侵襲的治療が可能であり、外科的手術に耐えられない患者さまや高齢者の方の治療が可能で、治療を受ける方の体力的負担や苦痛が大きく軽減される治療法です。
![ガンマナイフ治療は脳疾患治療で使用](https://www.shiokawa-hp.jp/hospital_wp/wp-content/uploads/gamma-knife-img01.png)
塩川病院ではピン固定不要の新型ガンマナイフ「Icon」を導入しています
アイコンガンマナイフIconとは?
塩川病院ガンマナイフセンターの新機種/レクセルガンマナイフIcon(アイコン)は、正常な細胞への被ばくを抑えながら、脳内の病変に対して非常に高い精度で照射を行う頭部専用の定位放射線治療機器です。
ガンマナイフIconの特長
マスクシステム
従来ではピン固定をしていたが、ガンマナイフIconでは患者さん一人一人に合わせ
た専用ぼ枕とマスクで頭部を固定し治療を行っていきます。
マスク固定では局所麻酔や鎮痛剤が不要となり、患者さんへ負担をかけることなく
連日の分割照射が可能になりました。
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従来の場合ピン固定は身体への負担が大きく、分割照射ができない。
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Iconの場合ピン固定不要。患者さんへの負担軽減。
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一度患者さん専用のマスクを制作してしまえば、後は位置を合わせて治療する工程のみを何度かに分けて治療できる
対象疾患と治療効果
脳腫瘍
聴神経鞘腫、髄膜腫、下垂体腺腫、脊索腫、頭蓋咽頭腫、血管芽細胞腫、転移性脳腫瘍など
治療例 聴神経鞘腫
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治療効果
大きな聴神経鞘腫でしたが、治療後約2年を経て縮小しました。
治療例 転移性脳腫瘍
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![](https://www.shiokawa-hp.jp/hospital_wp/wp-content/uploads/gamma-knife-img10.jpg)
治療効果
乳がんの脳転移巣が治療4ヶ月後に消失しました。複視も消失し、治療5年後も再発は見られません。
脳血管障害
脳動静脈奇形
治療例 脳動静脈奇形
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治療効果
脳動静脈奇形が治療3年後に消失し、
てんかん発作も治癒しました。
その他
三叉神経痛、てんかん、パーキンソン病、眼窩内疾患など
治療例 三叉神経痛
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治療効果
右三叉神経痛のため薬物療法や神経ブロックを受けてみましたが、効果がなったためガンマナイフ治療を紹介。 治療後約1ヶ月で痛みはほぼ消失し、内服薬も必要なくなりました。
ガンマナイフ治療の症例数
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国内ガンマナイフ治療症例分布 272,337例(2019.12.31まで)
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当院ガンマナイフ治療症例分布 4,336例(2021.3.31まで)
ガンマナイフ治療の費用
機能的疾患(てんかん・パーキンソン病など)を除いて医療保険が適応されます。また、入院期間も大変短いため(合計3日程度)、費用の面でも安心です。保険適応ではない疾患(てんかんなどの機能性疾患)については自費となります。
治療の流れ
治療翌日から普段の生活に戻ることが出来ます。
ご紹介
治療適応
治療予定日の決定
外来
フォローアップ
1日目
入院
入院時一般検査
2日目
ガンマナイフ治療
3日目
退院
入院期間
入院期間は2泊3日
実際の治療にかかる時間は3時間程度です
病気の種類や大きさによっては、治療期間が延びることがあります。
外来
フォローアップ
ガンマナイフIconの治療手順
1 診察
治療前に主治医の紹介状と検査結果を持参して頂き、治療方針や治療日程を相談します。
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2
フレーム(頭部固定)
マスク(患者さま専用マスクと枕)
共に15分
フレーム治療の正確性を保証するために必要です。頭皮の消毒後、局所麻酔を行い、フレームを4カ所ピンで頭部に固定します。十分な局所麻酔を行いますが、注射の痛みは我慢してください。固定後は、痛みはありません。
新型のガンマナイフIconでは、従来のピン固定だけでなく、ピンを留めずにマスクで頭を固定するマスク固定でも治療できるようになりました。新しいガンマナイフIconの登場によって、今まで治療が難しかった比較的大きな腫瘍も、マスク固定による分割照射での治療ができるようになり、このように、機械の進歩によって患者さんの負担もより軽減されます。プラスチックマスクを適応できる患者さんにはご自身の顔の形状に合わせたマスクを作成いたします。
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3 病巣部の検査
30分〜1時間
フレームを装着した状態で、MRI、CT、または脳血管撮影を行い、病変の形や大きさ、位置を確認します。
マスク固定によるガンマナイフ治療の適応が決定した場合には、治療計画を立てるためにMRI検査を、時間があればそのまま、患者さんの頭部に合わせた専用の枕とマスクを作成します。この作成時間は20分程です。
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4 治療計画
30分〜1時間
得られた画像をもとに各疾患に適した治療計画をコンピューターで作成し、最適な放射線量を設定します。治療計画の間はお部屋で休んでいただきます。横になって頂いても結構ですし、食事も可能です。
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5 照射
数10分〜数時間
治療計画に従って、自動的に病変を照射します。患者さまはベッドの上で横になっているだけで、痛みはありません。お好みの音楽を聴きながら治療を受けることができます。照射時間は症例によって異なりますが、途中で休憩することも可能です。(治療後はフレームをはずし、お部屋で休んで頂きます。)
マスクシステムで照射を行っている間は頭部の動きが赤外線カメラやレファレンスマーカーでチェックされる為、正確な照射が保証されます。
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6 外来フォローアップ
ガンマナイフの治療効果が出るには時間がかかります。外来で定期的にMRI検査wp行い、治療効果を判定します。
基本的に3ヶ月毎、安定してきたら6〜12ヶ月毎は外来通院をお願いしております。遠方で通院が難しい方については、定期検査の結果を当センターまで送ってもらうなど、紹介元の医師にご協力いただきながら経過をみさせていただきます。
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三重ガンマナイフセンター資料を無料ダウンロード
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